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2018.8月号

 

原爆被害者の皆さんの平均年齢は82歳を超えました。これが最後の運動と位置づけて、今、世界規模の核兵器廃絶の署名運動を展開しています。兵庫県知事、神戸市長をはじめとした兵庫県下の首長の顔写真の掲載されたポスター【写真右上】も作成されました。7月10日、猛暑の中、東京から広島に向かう平和大行進が取り組まれました。8月2日~7日迄、「原爆と人間」写真展も開催されました。しかし、安倍首相は核兵器禁止条約に反対の立場をとっています。唯一の被爆国の首相として許されないことです。【写真上:御影公会堂から神戸市役所までの行進】

 

 

【議会発信】6月議会 一般質問から

 

 

 

1 子どもの命が軽んじられた「いじめ自死問題」

―なぜ娘が死ななければならなかったのかを知りたいー
2016年10月6日、垂水の女子中学生が自ら命を絶ちました。『いじめ防止対策推進法』にもとづく重大事態として、速やかに報告されなければならないところ、報告は、11日を経過した17日でした。20日、『第3者委員会』が設置されましたが、他の生徒が動揺するからという理由で、設置の公表はされませんでした。教育委員会は、このたびの「破棄メモ」発覚まで、隠ぺいしながら事態を鎮静化させていく、責任を回避していくという従来の「事後対応」を行ってきました。これでは、いじめ問題の真の解決にはならず、いじめは繰り返されていきます。このような教育委員会の隠ぺい体質、「事後対応」こそ、あらためなければならないことだと考えます。
さて、このたび、市長の判断により再調査を行うことが決定され、現在、子ども家庭局によって『再調査委員会』の設置に向けて準備が進んでいます。委員の構成や調査の内容、そして最終報告書が、遺族の意向に添ったものになることを期待するものです。   
そこで、『第3者委員会』が、教育委員会の附属機関『いじめ問題審議委員会』の横すべりのものでは、中立性・公平性に欠けるのではないかと考えていますが、あらためて市長にお伺いします。


【教育長】今回の事案は、国の当時の指針に基づき、『いじめ問題審議委員会』を『第3者委員会』としたところだが、遺族への丁寧な対応が欠けていたことから『第3者委員会』の調査が信頼が得られる状況をつくることができなかったことは大いに反省すべきと思っている。今後の『第3者委員会』については、29年3月の国の新たなガイドラインに沿って、『いじめ問題審議委員会』とは別に『第3者委員会』を設置することにしたい。


【小林】『いじめ問題審議委員会』は全て教育委員会主導で委員が選任されている。また、『いじめ問題審議委員会』のメンバーは『第3者委員会』を立ち上げるまで、重大事態として扱うかどうか、アンケートの内容をどうするか、教育委員会が調査委員として第一次調査をするかどうか等々を、教育委員会と意見交換をしており、『第3者委員会』の最終報告書にもそのことが記載されている。このことからも『第3者委員会』が中立性・公平性に欠けるものであることを指摘しておく。
一昨日、『第3者委員会』が開催され、(新聞報道によると)メモに関する経緯の確認、メモの内容をどこまで把握できていたか、報告書に修正を加えるかについて議論されたようだが、これは公表せず、6月中に遺族に報告するということだ。調査は、遺族との信頼関係を築きながら進めていくものだ。既に信頼関係が壊れている以上、もし最終報告書を修正するというのであれば、遺族は納得しないのではないかと思うが。

【教育長】確かに信頼関係が得られる状況を作れなかったが、その上で、市長が再調査の表明をされたということなので、今後は再調査の中で、いじめと自死の因果関係があらためて調査されると認識している。【小林】市長の判断のもと『再調査委員会』【左写真・7月16日設置】がこれから立ちあがるが、隠ぺいの背景の検証や『第3者委員会』・学校・教育委員会の対応の問題点や不十分さを洗い出す作業もするべきではないかと思うがどうか。

【市長】『再調査委員会』はあくまでもいじめと自死の因果関係の調査を目的とするもので、教育委員会のあり方等は、教育委員会自らが考えるべきだ。
*『組織風土改革のための有識者会議』【右写真・7月20日設置】がほぼ同時期に立ち上げられた。『再調査委員会』の存在意義が薄らぐのではと。これが教育委員会や文科省の狙いかもしれない。

 


 

【議会発信】6月議会 一般質問から

 

 


2 職員の命が軽んじられた「児童館バット殴打事件」―職員が被害者になってはいけないのか―
昨年の5月24日、A児童館で、児童が職員をバットで殴打するという事件が起きました。職員・被害者は、右耳が殆ど聞こえなくなるなどの後遺症に苦しんでおり、何よりも精神的なショックは大きいものがあり、今も、カウンセリングを通してケアを行っています。教員を志望していたにもかかわらず、夢も希望も絶たれてしまった被害者は、この事件をめぐって、A児童館・加害児童が通うB小学校・神戸市の対応に疑問・不信感を抱いています。被害者は、児童館の設置者である子ども家庭局に面談を求めましたが、「児童館の被雇用者に会う立場ではない」という返答でした。同じく、B小学校にも面談を求めましたが、「在校児童に対する指導の範囲外で発生したものなので面会はしない」という返答だったと聞きました。


そこで、バット殴打事件が起きる以前、A児童館、B小学校、教育委員会、施設設置者である子ども家庭局、そして保護者等で、暴力的な行動が普段から問題視されていた加害児童についての情報を共有する場を設け、問題解決を図ろうとしてきたのか、市長にお伺いします。


【副市長】学童保育事業については、日頃から、児童館・学校・市との間で連携・情報共有を行ないながら対応している。今回の事件についても、指定管理者から市及び学校にそれぞれに報告を受けており、すみやかに関係者間で情報共有は行なわれているものと承知している。
【小林】関係者間で情報共有が行なわれていれば今回のような事件は避けられたと思うし、責任の所在が曖昧になっているのではないかと思う。指定管理の弊害でもありあらためていただきたい。また、頭部に衝撃を受けた場合、救急車を呼ぶのが一般的な対応だが、すぐに救急車を呼ばなかったA児童館の対応は正しかったのか。被害者が職員ではなく、児童でも同様の対応をしたのか。児童館の危機管理マニュアルはどうなっているのか、お伺いする
【副市長】今回の事案で、指定管理者からの報告では、事故直後は一時気を失った状態で、その後、気を取り戻されたということだが、念のため指定管理者の車で病院へ搬送したとのこと。報告のかぎりでは職員への対応は不適切だったとは思っていない。職員でも児童でも同じ対応を行なう。マニュアルについては、「児童館活動の手引き」の中に安全・危機管理と言う章で定めている。
【小林】職員の扱いが軽かったのではないか。今後も常任委員会で取り上げていきたい。

 

高齢者や障がい者、子ども、女性の「働く場」「集う場」の紹介コーナー

ご案内します!⑰「第9回たんぽぽカフェ」

今、学校では、いじめ問題が頻繁に起きています。時には、子どもたちの命を奪うことにもつながり兼ねません。いじめのない学校、社会にするにはどうしたら良いのか、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。どなたでもご参加ください。。

●日 時 9月9日(日)
14:00~16:00 
●場 所 ろっこう医療生協
六甲道組合員センター
●内 容 
「軽んじられている命
―いじめ自死問題をめぐってー」
●話す人 小林るみ子(神戸市会議員)
●参加費 300円(資料・お茶代) 




【地域発信】篠原台…一日も早くもとの暮らしを



昭和13年、昭和36年、昭和42年と、神戸市は大水害を経験しました。とりわけ80年前の昭和13年の阪神大水害では、3日間、大雨が降り続いた後の土砂災害。多くの命が奪われ、多くの生活基盤が奪われてしまいました。この度の大豪雨は、まさにその時と同じ。当時のことを思い出された方もおられるのではないかと思います。西日本大豪雨では、200人を超える死者が出ました。心からお悔やみ申し上げます。
灘区篠原台での土砂災害では、多くの住民の生活基盤が、日常生活が奪われました。直後に、避難所を訪ね避難者を、篠原台を訪ね被災状況を見てきました。7月14日には、住民説明会が開催され、参加しました。ドローンによる現地の撮影を観た後、危機管理室をはじめ、区役所・建設局・住宅局・水道局・環境局等々から下水道の復旧、堆積土の撤去、市営住宅の斡旋等々についての説明、その後、住民からの質問が相次ぎました。
民有地の堆積土の撤去はできないこと、「避難指示」が出されている中で、ボランティア活動の制限という壁があるために、社会福祉協議会の災害ボランティアもろっこう医療生活協同組合の組合員も待機せざるを得ず、民間のボランティアが“自己責任”で入っているという状況でした。神戸市は、8月中旬の「避難指示」解除を目途に、復旧作業を急ぐとしています(既に解除)。  
以前、広島でも同様の土砂災害で多くの人の命が奪われました。六甲山系は、広島と同様の花崗岩真砂土です。応急処置と恒久対策とが必要です。7月末に、神戸市危機管理室に申し入れました。

 

【要望項目】

1、二次被害が懸念される今、排水路の復旧、崩落・土石流への応急処置はもとより、土砂・土石流災害への防災対策を早急に進めていただきたい。
2、『災害救助法』に基づく障害物の除去制度を活用し、神戸市の責任で、民有地の堆積土撤去も行なうようにしていただきたい。
3、篠原台全住民及び避難者の生活再建に向けての支援について

①篠原台全域の被害状況の把握に早急に取り組んでいただきたい。
②全住民の健康調査に取り組むと同時に、早急に熱中症対策を行なっていただきたい。
③『被災者生活再建支援法』が適用されたが、現在、対象外となっている「一部損壊」を神戸市独自で支援していただきたい。
④『災害救助法』に基づく「原則1年以内(1年を限度に更新可)の使用期間」となっている市営住宅の一時使用については、避難者に寛容な対応をしていただきたい。
⑤罹災証明書の発行をはじめ、見舞金の支給、義援金の配分等の手続きを早急に進めていただきたい。
⑥各種税金・保険料・公共料金の支払い期間の延長、減額、免除等の措置を広報を通じて周知徹底していただきたい。
⑦ワンストップ支援で設置された『篠原台緊急対策チーム』を灘区役所内ではなく、神戸大学構内に設置していただきたい。

4、今回の災害を教訓に、今後、住民への避難先の周知を徹底していただくとともに、

緊急避難場所・避難所の環境改善に取り組んでいただきたい。

(駐車場・ペットの同伴・エアコンの設置 等々)

 

 

 

 

 

 

【地域発信】総会&手作り懇親会を今年もまた

 

 

今年もまた、総会&懇親会を原田の森ギャラリーで行いました。100人を超える参加者で、会場は満杯でした。あわはら富夫さん(中央区選出神戸市会議員・新社会党兵庫県本部委員長)、谷口敏光さん(ろっこう医療生活協同組合副理事長)の挨拶を受け、金丸正樹さん(新社会党灘総支部委員長)の乾杯の音頭を経て、第2部懇親会は、弁当・デザート・ボレロのお菓子をいただきながら、和気あいあいとした雰囲気の中で進められました。望月 一郎さん・森 真姫さんペアの演奏&歌にリードしてもらいながら皆で懐かしい歌を歌いました。ろっこう医療生活協同組合のサークル『レインボーフラチーム』有志によるフラダンスは、会場からの飛び入りもありました。第3部は、お楽しみ抽選会。賞品は、花・米・団結ラーメン・・・そして、もれなく参加賞。僅かな時間でしたが、ささやかな楽しいひとときになりました。参加された方はもちろん次回も、諸事情で参加できなかった方は、次回はぜひご参加ください。

挑戦します!2019年春の統一地方選挙

 

 

【ご挨拶】先日、議員就任15年の表彰を受けました。がむしゃらに走り続けてきた15年。「よく頑張ってきたな」と自分自身を褒めています。この間、このように頑張り続けられたのは、皆さんの様々な支えがあったからです。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
震災から23年。神戸市は、残された課題がありながら、一定の目途がついたとして、神戸空港運営権売却、三宮駅前再整備計画等、第2のステージに進んでいます。
見えないことを見えるようにすること、聞こえないことを聞こえるようにすること、言えないことを言えるようにすること、これが議員活動、議員の役割だと思っています。
今期も残すところ1年を切りました。来春の統一地方選挙で、5期目に挑戦致します。私自身の集大成の4年間に、同時に、次の人へのバトンタッチ=つなぐ4年間にしたいと思っています。(小林るみ子)


 

◆秋のリサイクルバザー、ご協力宜しくお願いします

 

たんぽぽ倶楽部のリサイクルバザーも定着し、購入される人も品物を提供いただく人もお手伝いに来ていただく人も年々増えています。ありがとうございます。
●日 時 9月16日(日)10:00~16:00
●場 所 たんぽぽ倶楽部

【お詫び】品物の受付けは、9月3日からですが、今回は、諸事情により回収はできません。ご了承ください。また、来春のリサイクルバザーは、統一地方選挙のため中止します。

 

◆折り鶴がたくさん集まりました。ありがとうございました

 

 

「広島の原爆忌」に手向ける折り鶴と10年目になる「都賀川水難事故犠牲者を偲ぶ会」に手向ける折り鶴をたくさんの方に折っていただきました。それを糸でつなぎ、「原爆忌」には、ろっこう医療生活協同組合の組合員・職員に託しました。「偲ぶ会」には、当日参加し手向けました。

 

 

10月6日、「平和まつりinなだ」

今年も行ないます「平和まつりinなだ」。場所は灘区民ホールです。

チケットは、「たんぽぽ倶楽部」にも置いています。
【主催】 「平和まつりinなだ」実行委員会 実行委員長 小林るみ子

*詳細は同封のチラシで


 
◆介護・子育て・労働・くらしの相談

★事務所(℡078-802-1125)での相談 随時

 



 

編  集  後  記

 

◆残暑お見舞い申し上げます◆自民党の杉田水脈議員の「生産性」の発言に怒りを禁じ得ません。LGBT(性的少数者)の皆さんだけの問題ではありません。障がい者、高齢者、難病者、子どもを持てない人等々、人を「生産性」で見るなんて!街頭で抗議しました◆世界規模で異常気象が続く昨今、神戸市も、阪神大水害に阪神淡路大震災に学び、今後更なる災害対策に力を入れなければなりません。決して天災を人災にさせてはなりません◆猛暑が続いた今年の夏。小まめに水分補給を躊躇わずにエアコンを使われてきた皆さん!秋口に、疲れが出てきがちです。お身体ご自愛ください。 (小林るみ子)

 

 

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。


 
 

   

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