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2015.4月号

   

ブログアドレスは「http://www.tanpopo-club.net/

もしくは「小林るみ子たんぽぽ倶楽部」でみることが可能です。

ご意見やご感想がございましたらお聞かせください。


 
皆さまの常日ごろからのご支援のもと、引き続き活動の場をいただくことができました。与党体制が巨大化する神戸市会にあっても、高齢者や障がい者、子どもや女性、働く人のくらしやいのちを、そして平和を守るために、少数派であっても真っ当な主張をこれからも続けていきます。皆さまといっしょに4期目のスタートです。今後とものご支援宜しくお願いします。

 

 

 

【議会発信】第1回定例会で総括質疑をしました


1、介護保険制度について

【小林】介護保険は、介護の「社会化」を謳って2000年に”走りながら考える“として、十分に周知されぬまま見切り発車されました。15年経った今、いくつもの課題が生まれ、介護の「社会問題」化が言われるようになっています。介護保険料や介護サービス利用料の負担増、矛盾した介護認定のあり方、介護職員の劣悪な待遇等、これらの課題の解決もなされぬまま、制度の大きな見直しがなされようとしています。「地域包括ケア」の一つ、「要支援」の訪問介護と通所介護は、介護保険(予防給付)から外され、自治体の地域支援事業(総合事業)に移されます。


そこで、質疑しますが、国は、「NPOや民間企業、ボランティア等、地域の多様な主体を活用する」「高齢者は支え手側にまわることも」と言っていますが、神戸市として、「要支援」の方々の介護の質を落とさず、3年間で全ての人の支援を継続できるのか、受け皿(社会資源)を確保できるのか、市長に伺う。


【神戸市】2017年度から地域支援事業に円滑に移行できるように、事業者への参入意向調査を行い、9割が参入に前向きであることが分かった。また、要支援利用実態調査やNPOの活動状況の把握、担い手の養成研修等々実施している。


【小林】神戸市として、NPOや民間企業、ボランティアを活用するのか、活用するのであれば、運営・維持できるように財源的な措置、補助等々は考えているのか。


【神戸市】制度の詳細については今後明らかになるが、あらたな担い手の発掘、支援、養成に力を注いでいきたい。サービスの単価も今後明らかになるので、どういうサービスができるのか、担い手とのヒアリングも必要だと考える。円滑に進むように考えていきたい。


【小林】介護保険は「要支援」の人を手厚く支援することで「要介護」にならないようにするもの。充分な支援がなければ、「要支援」は「要介護」になる。力を入れていただきたい。


2、介護職員の待遇について


【小林】低賃金で不安定雇用の介護職員は、定着率が低く離職率が高く、介護現場は、年中、人手不足という現状です。この間、国は、介護職員の処遇改善のために2008年には交付金、2012年には加算金等、公的資金の投入をしてきましたが、改善は進みませんでした。しかも、このたびの介護報酬の引き下げにより事業所の経営はもちろん、介護職員への影響も大きく、このままでは、将来的に介護職員が消滅するのではないかと言われています。
そこで質疑しますが、保険者神戸市として、人材確保のためにどのような対策をとるのか、市長に伺う。


【神戸市】労働環境や事業所経営は国、人材確保は県、市は啓発、研修だ。神戸市としては、介護職員の意欲向上、離職防止のための認定事業やスキルアップ研修等を行っている。


【小林】介護職員は低賃金の実態に置かれている。神戸市独自での賃金実態調査を要望する。このままでは介護保険の制度破綻にもつながる。制度維持のためには、介護職員の賃金への、低所得の人の介護保険料への公的資金の投入以外にないと思うが。


【神戸市】公的な資金を増やすことは望ましいことで要望することは簡単だが、財源の大きな問題があり、負担の割合については国でしっかり議論していただきたい。


【小林】公的資金投入・増額を国へ要望していただきたい。

 

【議会発信】第1回定例会の局別審査から

危機管理室●屋外スピーカーの防災無線について
神戸市は、防災無線の設置、津波防災安全マップの配布等、対策をとっていますが、国道43号線の騒音に阻まれているのか「サイレンが聞こえない」という声があります。市民にサイレンが聞こえるかどうかの調査を。

●「震災アスベスト」の住民調査、実態把握について


産業振興局●長期的雇用対策実施について
●アスベストマスクの備蓄について


都市計画総局●「バリアフリー住宅改修補助事業」の普及について

神戸市は、昨年度から、介護保険対象外の高齢単身・高齢夫婦世帯を対象としたバリアフリー化工事の費用の一部を補助する事業に取り組んでいます。しかし、補助件数は伸びていないと聞いています。周知の方法や事業の内容を再検討する必要があるのでは。

 

●「増改築相談員」制度の活用について
10年以上の実務経験があり、相談も受けることのできる専門家「増改築相談員」が神戸市内にも200人程いますが、十分にこの制度が活用されているとは言えません。神戸市としての対応はどうなっているのか。

 

●500㎡未満の駐車場の規制について
「駐車場法」によると、路外駐車場の出入口については、500㎡以上の場合、様々な規制がかけられ安全が確保されています。しかし、500㎡未満の駐車場は対象外で届出も不要です。安全確保のためにも、500㎡以下の場合も何らかの対策が必要なのでは。


みなと総局●港湾労働者の津波避難対策について 
港湾は、海上交通の拠点であり、たくさんの港湾労働者が働いていますが、多くが防護ライン(防潮堤等)より海側の沿岸部にあるため津波避難対策が必要だと言えます。国のガイドラインをもとに、神戸市として具体的な津波避難対策をたてているのか


●神戸港開港150年に向けての「非核神戸方式」発信について
消防局●消防職員・消防団員、その家族への「惨事ストレス」対応について
●消防団員の担い手確保について

 

高齢者や障がい者、子ども、女性の「働く場」「集う場」の紹介コーナー

ご紹介します!10 「市政カフェ -介護-」


昨秋から、統一地方選挙に向けて、街頭で「あなたは神戸市政に何を望みますか」という問いかけをし、赤いシールを貼ってもらうという取り組みを重ねてきました。その中で一番多かったのがやはり「介護」でした。そこで、今流行りの「市政カフェ」を開催しました【写真】。介護の経験者の方から介護に不安を抱いている方まで、様々な思いを持って参加されていました。4つのグループに分かれ、コーヒーと手作りのケーキをいただきながら、参加者全員が自己紹介も兼ねて語り合い充実したひとときになりました。やはり一方的に話す、聞くだけではダメなんですよね。今後も「市政カフェ」を続けていきます。ぜひご参加ください。

 

【地域発信】今年度、ちょっとだけ良くなったこと

●子育て世帯と親世帯が同居したり、近くに住んだりする場合の引っ越し費用を助成する制度の拡充。市外に住む子育て世帯が市内の親世帯と同居・近居する場合は、最大20万円の助成。市内移転の場合は、子育て世帯、親世帯のどちらが引っ越してもこれまでどおり上限10万円の助成。先着順。
●介護保険対象外の高齢者向けに自宅のバリアフリー化を進める改修補助の対象を拡大。従来の高齢者の単身世帯、夫婦世帯に加え、高齢者がいる世帯も対象とし、工事費用の3分の一に当たる額を支給する。上限は合計で18万円。
●認知症の人や家族が集まり相談できる「認知症カフェ」開設の支援
●若年性認知症デイサービス、デイケアの充実
●1・2歳児に対する所得制限を撤廃し、すべての3歳未満児の医療費の自己負担を無料化
●学童保育所への高学年児童の段階的な受け入れ、過密解消のための施設整備(16か所)
●全小学校の防犯カメラ設置、空調設備整備

●全中学校でのデリバリー方式学校給食実施(まだまだ内容の改善の必要あり!)
●神戸市東部における特別支援学校建設のための調査を実施(友生支援学校移転は何だったのか!)
●学校図書館司書・スクールカウンセラーの配置拡充
●外出支援の拡充(障がい者:月32時間⇒50時間、障がい児:月20時間⇒32時間)
●予約図書(市民図書室)の受取りができる拠点の拡大(8カ所⇒14カ所)
●消防団員の個人装備品の整備・更新、手当・報酬の見直しによる処遇改善
●土砂災害による避難マップの作成・配布(灘区:小学生低学年対象の防災・防犯マップ作成)
●本会議中継における手話通訳の導入、手話通訳者等の派遣単価の増額

高齢者や障がい者、子ども、女性の「働く場」「集う場」の紹介コーナー

ご紹介します!10 「市政カフェ -子育て-」

昨秋から、統一地方選挙に向けて、街頭で「あなたは神戸市政に何を望みますか」という問いかけをし、赤いシールを貼ってもらうという取り組みを重ねてきました。その中で二番めに多かったのが「子育て」でした。今、子育て真っ最中の方から新婚のご夫妻、孫育て真っ最中の方から、ず~っと前に子育てを終えた方までたくさんの方が参加し、意見を出しあいました【写真右】。その中で、「子育ての情報がもっとほしい」という声が出されました。情報の周知を通して政治への関心も生まれるのではないかとも思いました。参加者が気軽に話せる・聞ける・語れる・・・そんな「市政カフェ」をこれからも開こうと思っています。

【写真下】は、当日、参加者に配布した『ママフレ』(育児を応援する行政サービス情報ガイド)です。パソコンで神戸市ママフレでも検索できます。


    【地域発信】 春の統一地方選挙から

4月3日告示、12日投票の9日間の選挙戦でした。初日から、雨・雨・雨。雨ガッパを着ての街頭行動。地域の方の手作りの昼食を美味しくいただき、体力をつけてさらにモモタロー行動へ。できるだけ多くの方に訴えようと、つじ辻でのスポットが中心の選挙戦でした。たくさんの出会いがあり、たくさんの励ましをいただき、それを糧に、頑張り抜きました。見えるところで見えないところでたくさんの方に支えられての結果です。皆さんに感謝!


  

 


【倶楽部発信】 お知らせ

◆総会&懇親会のご案内

定例の総会&懇親会を下記の日程で開催します。同封の返信用はがきで出欠をお知らせください。


  ★日 時 
6月6日(土)12:00~14:00(受付11:30~)
  ★場 所 
原田の森ギャラリー西館401(078-801-1591)
  ★会 費 2000円

どなたでもご参加ください。
問合せは、たんぽぽ倶楽部(℡078-802-1125)へ

 

 

◆秋のリサイクルバザーについて


春のリサイクルバザーは、統一地方選挙のため中止しました。秋のリサイクルバザーは9月に予定しています。

次号(8月発行予定)の『たんぽぽ通信』で詳細をお知らせします。品物のご提供宜しくお願いします。

 

◆介護・子育て・労働・くらしの相談

  ★電 話での相談 ℡078-802-1125(事務所)
  ★事務所での相談 毎月第2土曜日10:00~12:00 
*ご注意 
事務所での相談日を第1土曜日から第2土曜日に変更しました。
なお、都合により不在の時もあります。ご了解下さい。

 

◆たんぽぽ倶楽部のご活用を!


 今、たんぽぽ倶楽部の事務所は、月・水・金曜日13:00~17:00は開けています。いつでもお立ち寄りください。また、たんぽぽ倶楽部運営委員会をはじめとし、ポジャギの手芸教室、ろっこう医療生協のボランティア会議、他団体の勉強会等で使っていただいています。お茶も飲めます。トイレもあります。皆さんの集う場所にしていただきたいと思います。もちろん無料です。

申し込みは、たんぽぽ倶楽部(℡078-802-1125)へ。

 

編  集  後  記

◆選挙のある年は、ゆっくりゆったり桜を観ることができません。今年は、とりわけ早く咲き始め、本番中は、早くも葉桜に近い状態でした。しかも、よく雨が降りました!桜は、やはり青空が似合いますね。統一地方選挙とも似合います。
5月・・・もうすっかり新緑の季節になりました。
◆5月3日は憲法記念日でした。平和憲法が危うくなっている昨今、憲法9条、25条が暮らしに根づくことを願い、これからも議員活動に励みます。もうひと踏ん張りです!(小林るみ子)

 

   

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